大会が終わった日にもかかわらず・・・・・・・・本間はバーベルを持ち上げるのだった。






"あと一メートル、ハンマーを遠くに投げれば・・・・・・あと一メートル・・・・・・"





本間は無心に持ち上げ続けた。






本間が家に着いた頃、時計の短針は11時を越えていた。





"あと一メートル・・・・・・・・あと一メートル・・・・・・・"


布団の中、本間はつぶやいた。