「やはりな・・・・おまえは、何時だって、演技するとき、舌で唇舐めてんだよ」





「うぅん・・・・・ちがうよぉ、こんな気持ちいいの・・・・はじめて・・・て゛、訳わからないのぉ・・・・、あぁ」



"クチュッ・・・クチュッ"



男は女の腕を押さえつけ、舌を口にいれると、再び・・・・・覆い被さった。




数分後。



"あっ・・・・あっ・・・あっ・・・・・・・・・ぁぁぁぁ〜"





女はベッドの上で、再び吐息を漏らし、未だ荒い呼吸で、天井を見つめている。



「おまえ演技もなにもかもが・・・・・・・・相当ヘタクソだな。
おまえの外見はよくできてる。
ただ、おまえが唯一望んでたものでさえ・・・・・しちまう醜さは、おまえの内面の"穴だらけの論理"の象徴・・・・・・・真理を感じる事すらないだろう。
今、おまえの顔は相当"ブサイク"だ」




女はぼやける天井を見つめ、容赦のない男の言葉に、自分の裸よりも・・・・恥ずかしく、また、すべてを見透かされたような・・・・・・・・・心地のよさに、我を忘れた、深い快楽に溺れている。




"うぁぁぁぁっ・・・・はぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・・"




女は唾液を口から垂れ流し、天井をボンヤリみつめ・・・・・・・・"耳を触った"。


九重は確信した。