"パッ・・・・・・パッ"


日が落ちたグラウンドに、照明が落とされた。



グラウンドの中央では、サッカー部の連中が、集まっている。



川口「それじゃ、今から名を呼ばれたものは、ここで練習を行う!
近藤、三上、・・・・・吉田、・・・・・・・あと・・・・川瀬だ、以上。
呼ばれなかった奴は、帰れ。
残って練習するなよ、邪魔になっからな!」


午後の練習が終わり、クタクタになってはいるが、三年生にとって最後になる大会が近づいていた。


この高校のサッカー部はインターハイ出場経験を持っている。


県内でも名が通った名門校で、残った連中のほとんどはサッカー推薦でこの学校に来たものたちだった。



川口「今から実践形式で紅白戦を行うぞ」



"はいっ!"



サッカー部の連中は、声を揃え、声高に叫ぶように言った。