彼女は・・・・・今まで沢山の男を自分の虜にしては、捨ててきた。



だが、上野だけは違うクラスだったが、少なからず・・・・・・劣等感を持っていることも手伝い、話しかける事もできずにいた。



いつも廊下ですれ違っては、目で追っていた。



そんな上野は・・・・左京が、唯一認められる"男"だった。




その他の奴らは、左京にとって脅威ではなく、教師でさえ、左京には一目置くのだった。


そして、外見も美しく、学校内で唯一・・・・香水をつけていようが、ネックレスをつけても注意されることがない人物だった。


そんな左京は、人を見下し、こき使う事だけが"快感"で、見下されたり注意される事は問題外だった。



左京の悪口を言う奴は、容赦なくイジメられ、不登校になるのだ。



英語の時間、間違いを指摘された左京は、"よく見えなかった"と、いい訳をした。



教師は"間違いは誰にでもある"と言う。



しかし、左京には・・・・・・そんな自分より劣った奴に、慰められるのが許せなかった。


その教師は、辞めさせられることになったが、最後に・・・・・左京に言った言葉がある。


"おまえは寂しい奴だな"


その声は・・・・・・・・左京の耳には届かない。