"キーンコーンカーンコーン"


田中は授業終了後、数分経ってからトイレへ向かった。


小学生でもないのに、なるべく人気の少ないトイレへ向かった。


そして、"念願"の用を済ませた。


田中は一人、歓喜のため息をもらした。


そして田中は、出したものを流すため、足で水を流すスイッチを押し込んだ。


水は勢いよく流れはじめた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」

"ジョォォォォォ!"


水は便器に"溢れた"、なお止まることなく、流れつづけた。


田中は焦った!


人が来たら、便器を壊したと思われるし、田中のだしたものや、トイレットペーパーも溢れて床中に広がっている。


田中は早くこの場から去ろうと思って、出続けている水をそのままに、トイレからでようとした。


"・・・・・・・!?"


トイレのドアは開かなかった。



田中は"閉じこめられた"

立ち尽くす田中を尻目に、他のトイレの便器からも水が溢れ始めた。



"ジョボボボ・・・ジョボボボボボボッ"

・・・・・・・触れてもいない水道からも、水が勢いよく流れ始めた。