上野は顔を上げ、言った。

上野「そうだな。
嬉しいよ。
俺は、なんとかこの学校の外に出られないかって色々試したんだ。
だけど・・・・・・・出れなかった。」



香苗「ナゼナゼ〜☆☆☆」


上野「見ての通りだ。」


上野は果てしなく続いていく、廊下の先を見ていた。


上野「・・・・・・出れないんだ。
道を引き返しても、さっきまでの道ではなくなってしまっているんだ。
そして、学校を彷徨ってるうちに・・・・・・たまたま声がする教室を覗いた。そしたら、カナエ、お前がいたんだよ。
"気味の悪い奴"と一緒にな」



香苗「あ〜止めてくださぁ〜い!
トモティがぁぁ、カナエのベストォフレェンドだったんですよぉぅぅぅ!」


香苗は今にも泣きそうな顔になった。


上野「おおっ・・・・悪かった。
だけど今は嘆いてる時じゃない。
ここからでる方法を見つけなきゃ、俺らの道の終わりは・・・・・"死"しか待ってない。
今日だけで、今までの災難って"なんだったんだろう"って感じるよ。
これが"現実"だなんて、酷いよ・・・・・・な。
・・・・・・覚めない夢なのかもな」


上野はため息をついた。