神谷は、学校の図書室には、入ったことはなかった。


本が嫌いなわけじゃなかった。


が、神谷は学校にはいたくなく、少しでも早く・・・・・・・学校から遠ざかりたかった。


神谷は、集団でいるのが"苦痛"だった。



毎日、くだらない話で盛り上がり、昨日まで仲良くしてた奴らから遠ざかった机の上に"1人"で、下を向いてる奴を見ると、ココの不快さを再認識できるのだった。



入ったことはない神谷でも、図書室の異様な雰囲気は感じとれた。



光は奥の方から伸びている。


神谷はゆっくりと、立ち上がり、読書コーナーらしき方をみた。




長机があった。



明らかに不自然に、座っている・・・・・・・・・・・・・・・銅像があった。