駅を降りるや否や、僕は彼女を探し始めた。
「やっぱり、いつもの時間なのかな?」
周りは、黒や鼠色のスーツを着たおじさんばかりだ。
この中に可憐な彼女が現れたら、一瞬で見つける自信がある。
僕は缶コーヒーを片手に、彼女を待つ事にした。