開いた口が閉まらなかった。





目の前には優しい色に包まれた天使が立っていて、自分を見上げている。

「え、と…」

真っ赤な頬。
目をぱちぱちさせながら、言葉を探して口元をやわやわと動かしながら、指先を持て余している。

「……ん…と、」


まるでこの世のものではないような小さな姿。

吹けば飛ばされてしまいそうな身体。