『───弱い者が頑張ろうとすることも正義だし、強い者が弱い者を護ろうとすることも正義だ』 『せーぎ、たいちょうも持ってる?』 『あぁ。……皆瀬には、あるか?』 『うん!すばるのせーぎはねっ……… あたしの正義って なんだっけ どこにしまったんだっけ あたしは、何の為に。 「……キミも可哀想なのかもね」 青年の言葉で我に返り、自分がその場にしゃがみこんでしまったことにすばるは気付く。 立ち上がる気力はなかった。