「航空特務機動隊・三士…三浦大輔」 青空に手を伸ばし、宙を掴む。 「……やれ、」 銃口が自分を捉え、包み込む感覚が痛かった。三浦はゆっくりと身体の力を抜いて直立する。 家族は愛している。 自分を慕う小さな隊員も、また。 「守って逝くなら本望だ」