「後悔、しているか?」 意外な言葉だった。 純粋に自分に流れ込んだその問いに、三浦はくしゃりと顔を歪ませた。今にも泣き出しそうにも見えた。 「してないと言えば多分嘘になるけどな」 ふ、と小さなため息をついて言う三浦。男は「そうか」とだけ答えると、もう一度鈍く光る手元の銃を撫でた。 「家族を守るのが俺の役目だから」 後悔は、 しているけれど。