がしゃん。 ハンドガンを地面に滑らせる。 「……出て来いよ…それとも、信じられないのか?」 三浦はカゲのある笑みを浮かべて誰も居ない空に吐き捨てた。 視線の先の茂みには、確かに――言われてみなければわからないが――何人かが潜んでいる。 まぁ良い、と笑いながら三浦は言う。 「……ここには居ないよ」