不意に足元を叩いた銃弾に原は視線を上げた。前方に鈍い光を捉える。 ……さっきのショットガン、か。 走る速度を上げ、わざと相手の動線上を駆け抜ける。 姿を捉えた。距離が縮まる。 銃弾を前方へ潜るようにして避ける。 「…ひ、ひとり…!?うそだろ、」 相手の顔色が変わった。 「速っ……!」 半ば飛び込むような形で銃を奪い、原が低く呟く。 「嘘じゃねえよ。受け止めな。 ……春樹レイの居場所を吐け」