「───ほえ?」
「…その……人間にはだな、皆瀬。生理的現象というか…あー…腎臓でアンモニアがこしとられ、残った水分がだな」
??
すばるの頭上で、疑問符が並んで行進する。
ワケわかんないです、隊長!
私なんかダメなこと言ったかな?
「??」
「……だからだな、えーっと」
あああ、と声にならない声で安原はうなる。
すばるはというと、言葉を探す安原の必死な様子にただならぬものを感じたのか、真剣な顔をして次の言葉を待っていた。
「嬢ちゃん、隊長サマは小便がしてーんだとよ!」
反響する声が狭い空間を裂く。