「皆、落ち着いて為すべき事を探すこと。今の俺にはそれだけしか言えない」 一糸乱れず整列する隊員達。 顔と名前はもちろん、好きなものや家族構成、はたまた愛する人の名前まで――……語り合ってきた、大切な人間だ。 それぞれに家族が居て、 愛する人が居て、 愛してくれる人が居て。 数え切れない程多くの生命と繋がっているんだ。 そう思うと、“隊長”という名のもとに彼らを戦場に送り出す自分は、強く強く、疎まれるべき存在に思えた。