「一緒に、いたいです」 みるみるうちに、白い月はミルクのように溶けだした。 そういえば、小さな頃からあまり泣かないすばるがここ最近、何度か涙していた気がした。 すばるの肩が震えているのはぐっと握りしめた両拳のせいだろう。 我慢、している。 「…あたしは、安原隊長と一緒にいたい……原さんや紺野隊長や、御堂長官や、みんなと、ずっと…ずっと一緒にいたいのっ…!」 揺らぐ瞳はいっぱいに雫を抱え、今にも破裂してしまうかのように煌めいていた。