「愛情も、憎悪も、幸福も、苦痛も、過去も、未来も、あのコには全てを手にする権利がある」 「感謝します……御堂長官」 わかったら早く行きなさい 不器用で聡明な上司はそう吐き捨てた。 俺はもう一度、深く深く頭を下げた。