「適合種」とは、「飛行型」と同義。変換装置と波長の適合率が八割を超える生態を指すものと定義する。 「飛べる人型兵器ってことよ」 言葉を失った安原に、御堂は色の無い声音で言った。 民衆に知らされずに「開発」される「兵器」について知らされた安原は、その重みに俯いて息を落とす。 それは生きた人間で、しかも幼い子供で───その上、それが「国家事業」なのだと。 吐き気がする。 目を背けたくなるような事実に、無意識に反らさんとする意識を叱咤してその書類をそっと撫でた。