“涙空”㊤

『彩!無理しなくていいよ!泣きなよ!』

『美佐…ゥァァァン!』
彩は何かを吐き出すように大声で泣いていた。

私は泣きやむまで彩の傍にいた。


『大丈夫?』

『うん!もう大丈夫!何か泣いてスッキリした』
『良かった!』

私と彩は笑いながら大学を出た。

『彩…新しい恋するの?』

私は帰り道を通りながら彩に聞いてみた。

『うん!つぅか今結構さぁ気になる人いるんだ!』

『え!誰?』

私は彩の言葉を聞いてびっくりしたけど彩は笑顔だった。

『今さ彩の隣の席にいる前野 健いるじゃん!あの人!』