「―ではこれにて入学式を終わります。」
侑季はやっと終わったか。と思うと、急に力が抜け安心した。
帰り道。侑季と千智はこんな事を話してた。
「ねぇ。侑季ー。」
「ンー?なぁに?」
「かっこいい男の子居た?」「あたし達のクラスになら一人居たかな。顔立ちがハーフみたいで、良かった。」
「そっか。見付けるの早いねぇー(苦笑)」
「まぁね!(笑)性格どぉなんだろ。クールなのかな。」
「侑季・・・相変わらず夢見がち。」
千智の最後の言葉は侑季には聞こえて無かった。
二人は帰り道、こんな話で終わったのだった。