担任の中田先生はとにかく熱く、生徒のことに親身になってくれる先生だった。




生徒の意見をどんな小さな事でも汲んでくれる。




クラスだけで解決できない意見は、ちゃんと職員会議にかけてくれた。




会議でボツになった案件も、僕たち全員を納得させるため、一生懸命説明してくれた。




『心の中のモヤモヤは、全部俺に言いなさい。秘密にすべきことは秘密にする。クラスで話し合わなければいけないことは話し合う。職員会議にかけるべきことは、責任を持って君たちの意見の代弁者となる』と。




僕たちはみんな、中田先生が好きだった。




ちょっと突っ張ったヤツも、先生の前では中学生の顔をしていた。