十二月の終わり。




終業式を終え、冬休みが始まった。




天気予報通り、今年の冬はとても寒く、雪が毎日のように僕たちの街を白く覆い隠していた。




家から学校まで、普段の倍近くの時間がかかった。




下駄箱は水浸し。




長靴がスッポリ入る大きさの下駄箱の無数の扉から、溶けた雪が水になって流れている。




今日から長い冬休みが始まる。




僕の通う学校は、夏休みが短く、冬休みが長い。




僕の胸の中は不安で一杯だった…。