「『だってえー。』じゃないの!」


「そうだよ!潤也先輩を【じゅんちゃん】って呼べるだけ、エナは幸せだよ!!」


そう言ってあたしを除く二人は顔を歪めた。


潤也先輩ことじゅんちゃんは、どうやらそれなりにモテているらしい。



中学のときは丸坊主だった髪を今は無造作にセットして、野球で鍛えた身体は細く締まっていた。

運動神経だって抜群だし、成績だってそんなに悪くは無い。


たしかにそんな人を放っておく人はいないか・・・。



この高校だって、じゅんちゃんがいるから来た。