「え、エナぁ・・・。そろそろ泣き止まないとー。」

「そうだよ、授業始まっちゃうし。」


最近できたばかりの友達を困らせていることは、本当に反省してる。

だけど、今日初めて聞かされたことに驚きすぎて、受け止められないんだ。


「だってえー・・・。」



幼なじみだったじゅんちゃん。

あたしのほうが二つ下で、お兄ちゃんみたいな存在だった。


いつしかそれは恋に変わる。


中学の先輩として、ではなく、あたしと接してくれたじゅんちゃんをいつの間にか好きになっていたんだ――。