一週間後、またも博の家に集まった。
博「で?作戦とその決行日は決めてあるのか?」
由清は手にしていた周辺地図を広げながら説明をはじめた。
由清「まず日時だ。土蜘蛛は満月の光に弱い。そこで次の満月を待つことにする。」
カズキ「なら10日後ですね。」
由清「そうだ。時間は丑の刻あたりがいいだろう。」加賀「何でそないな縁起悪ぃ時間やねんそれに俺起きれへんかもやでぇ?」
由清「人目につかないほうがいいからだ。それにお前が高鼾をかいていたら永眠させてやろう。存分に寝てていいぞ。」
加賀「………エンリョしとくゎ。」
地図の一点を指して由清は続けた。
由清「今いるのがここ。博の家だ。ここから千波矢神社までの最短ルートだと歩いて約30分。神社には2時には着いておけ。」
博「なら1時半には各自家を出て2時に神社集合か。」
由清「目指す山はそう高くない。斜面も緩やかだ。1時間もあれば山頂に着く。」
満足気な顔で博が答えた。
博「神社の裏山なら登り慣れてるから楽勝だぜ!」
由清「なら問題ないな。」そこで加賀が口をはさんだ。
加賀「博やんはえぇとしても俺ら慣れてへんで?」