「さーよっ!」

「あっ!美貴、どうしたの?」

「今からお昼?」

「そうよ」

「今日も、水上君と森崎君と一緒に?」

「まぁねぇ~アイツ達2人で放っておいたら、ろくな事ないからね!監視役よ、監視役」

「ふぅーん。でもいぃなぁ~水上君カッコイイじゃん!」

「顔だけよ!アイツほんっとに、憂鬱な生き物なのよ」

「えー!クールでいいじゃん!背も高いし、何でも器用にこなしちゃうし☆」

「みんな騙されるのよねぇ~アイツ本来は不器用すぎるくらい、不器用なヤツよ」

「…やっぱり沙夜は、幼馴染みなだけあって、何でも知ってるのね」

嫌な空気が辺りによぎった。

「…まぁね」

「大学中の女子が、沙夜の席を羨ましがってるんだから、今度は私も、お昼に誘ってよね☆じゃーね!」

沙夜は無言で手を振った。

「…ふぅ。。大学中の女子かぁ…」




「腹へったぁぁ!なぁ~沙夜遅くない??」

「待ってないでお前も食えよ」

「3人で食べなきゃ美味くねーじゃん!きょんも、沙夜が来る前に、食べ終わんなよ!」

「食った後に3人で、コーヒーか何か飲めばいいだろ?」

「それもそーだけど…あっ!アレ!沙夜じゃね?」

木の陰から沙夜の姿が見える。

「あーっっ!」

「何だよ!デカイ声出して!」

「なぁ!なぁ!アレ!沙夜、また男に声掛けられてないか!?」

「男…?あっ本当だ」

「沙夜のピンチだ!きょん行くぞ!」

「はぁ!何でだよ。ただ話してるだけだろ?」

「いんや!沙夜は美人だから、狙ってるヤツ多いだろ!アレはナンパだ!」

「大地だけ行けよ。俺ここで席取ってるから。飯も途中だし」

「きょんが来なきゃ戦力にならんのじゃ!美形オーラでノックダウンしてやれぇ!」

「めんどくせぇ!」

大地はいちいちオーバーアクションで

一緒に居るこっちが恥ずかしい。