だから4月の風景を見ていると思わず鞄を放り投げて散歩でもしたくなった。

こんな日に、入学式という形式的なものに参加しておじさんたちの長い話を聞くよりは、そのほうが有意義だと思った。


もちろん、母親思いの俺はそんなことをしない。

「心配はかけない」と決めてある。