立っている彼女と目が合った。

というより、一方的に視線を送ってしまっただけなのかもしれない。

彼女も俺に気づいたみたいだ。

「朝に会った親切な人」くらいには思ってくれているだろう。

心臓は音を立てて鳴った。

彼女の自己紹介が終わり、彼女が椅子に座ると心臓の鼓動はおさまった。

不運にも隣の席になった北川が「あの子かわいいな」などと囁いてきた。

「かわいいよ」
と返しておいた。


 担任の話もようやく終わり、今日は解散となった。