「南高校までの道、教えてほしいのですが。」

そういえば、彼女が着ている制服は俺と同じ高校のものだ。

「あぁ、このまま真っ直ぐ行けば着きますよ。」

素っ気なく言った。

彼女は

「ありがとうございます」

と言い、軽いお辞儀をしたあと前を歩いていった。