チュンチュン…

 いつもはうるさい目覚まし時計で起きるのだが、今日はかわいらしい小鳥のさえずりで目が覚めた。

新しい生活が始まる日のスタートとしては95点くらいではないだろうか。

ベッドから体を起こした。

「新生活」というのは、

別にフェラーリを買ったわけでもなく、

海外に留学するわけでもなく、

誰もが憧れるヒーローになれる・・・

なんてたいそうなことじゃない。

単に、高校に入学するだけだ。