ワンシーズン・ラブ

バイトが終わって深夜


プルルルル…

プルルルル…


プルルっ


『おー』
「ょっ♪ごめんねこんな時間に」
『いーよぉ。どうしたぁ?』
「んー…あのさぁ…言いたいことぉ…あってさぁ…」
『うん?なーに?』
「んー…えっとね」




「好き…なんだよね」


『………え。』




(ぇぇー何この歯切れの悪い反応!?だめ?だめなのぉ!?)



「元はさぁ…違うの?」
『ぁぁー…いや…なんてゆぅか…』
「…うん?」
『俺、来年からまだ進路どうするかとかちゃんと決めてないし、フラフラした状態だしさ…。今は彼女とかつくるつもり…ないんだよね…』


(がーびょーん)


「………そっか。分かった。けど、あたしが元の事好きっていうことだけは覚えておいてね…?」
『…うん。ありがとね』
「じゃあ。また!良かったらバイト先にも飲みにきてよ!」
『うん。』
「じゃぁごめんね!こんな時間にこんな電話!」




『あははっほんと困る電話ありがと(笑)じゃーねー』




は?



『困る電話』



ぁあ~あいつにしたらあたさは最初から最後までただのセックスフレンドだったんだな。


なんだろ…なんか…


むなしい