「てめっ」


結愛は「あはは」とニコニコしている。


う、うぜぇー!!


コイツ、いったいどういうつもりだ?


「裸の付き合いですね?」

「おめぇ…アホか?」




ムカついた俺は少し結愛をびびらせる事にした。

「んが!?」


結愛を強引に引き寄せ、耳元で囁く。


「俺だって、いちお、オトコ、なんですけど?」


ふぅ…と結愛の耳元で息を吹きかけると結愛は顔を真っ赤にして口をパクパクさせていた。


「は…、はが…はが…」


意味不明な言葉を呟きながら硬直している結愛に更に追い討ちをかける。

結愛をイジメるのが少し楽しくなっていた。(あ、俺、S?)



「お前はオトコってもんを分かってねぇな」


結愛の首もとに顔を埋めチュッと軽くキスをした。


「ふ…が!?」


予想外の刺激に結愛はピクン!と反応した。


一瞬、本当に一瞬。


そんな結愛に俺のオトコの部分が現れそうだったのはすごく不覚だ。


結愛は顔を真っ赤にし、瞳をウルウルさせている。

「俺、が、オトコってもん教えてやろーか?」