死神彼女


太陽はその名の通り、俺にとっての太陽で。


太陽がいたから俺は笑えて、


太陽がいたから俺は空を綺麗だと思えた。


太陽はいつだって、俺を照らしてくれていたんだ。


温かい、優しい光で。




ー、、、あの日までは。


太陽が俺の前から消えた、あの日まではー。



「きゃー!!」


…ん?

結愛の悲鳴…?


ガチャン…。

扉を開け、声が聞こえた方へ歩みよる。


「…どうしたんだ?」


結愛は台所でヘナッと座りこんでいた。


いや。そこはいい。

問題なのはー。


「…どうやったらこうなんだよ…」


煙を出すフライパンからは泡?のような物が零れ落ちている。