死神彼女

「これからよろしくお願いしますね」


「ー…よろしく」


そう、そっけなく言うと俺は女…いや、結愛をリビングに残したまま自分の部屋に戻った。




「ふぅ…」


ベットにドサッと寝っころぶ。


…疲れた。


誰かと喋るのは苦痛だ。

1人がいい。
1人が楽なんだ。



だから
俺には友達はいない。
家族も、恋人もいない。



俺は小さい頃から高校卒業まで、ずぅっと、施設で過ごしていたし、親の顔も覚えてなんかいない。


でも、そんな俺にも心の支えが、1人だけいた。

それが太陽だった。