「それでも、あなたが死にたい、と言うなら……あなたを部屋の中に監禁するくらいの覚悟はありますので。あまり、死神の力を軽んじないで下さいね」
目が本気。
さっきまでの、死神には似合わない、ふわふわ…っとした雰囲気は消え去っていた。
雨の中を歩いていた時の凛とした雰囲気に似ている。
…とりあえず、状況を整理する事にした。
俺はあと一週間後、死ぬ。
俺の魂を回収し、それまで俺を監視するのがこの女。
ちなみに、途中で死ぬ事はできない。
(監禁されるから。てか監禁って…何されるんだよ?)
じゃあ、俺に残された道、はーーー?
決まっている。
俺に残された道は1つしかないのだから。
俺は息を1つ吐くとそのまま言葉も吐き出した。
「分かった。…一週間後まで生きる」
俺はこの女が言う、死神界からのプレゼントとやらを受け入れてやる事にしたのだった。

