―――翌日


アタシは学校内(授業中)に、昨日のことを思い出していた。


どうもお姉ちゃんの言葉がひっかかるんだよね〜……


お姉ちゃんは可愛いから大丈夫だけど、アタシは頑張んないと飽きられちゃうよ、ってゆーイヤミ?

ううん、ちがう。お姉ちゃんはそんなこと言う人じゃないもん。


じゃあ、なに?



………わかんないや。


あとでお姉ちゃんに訊いてみよっかな。たぶん、はぐらかされると思うけど。



「みーいーなっ♪」



「はわっ!」


誰かに後ろから抱きつかれた。

あれ、授業終わったんだ。
と、思うと同時に、後ろを見て、抱きついた人が誰だかわかった。


「あ、杏奈(アンナ)ちゃんかぁ」



アタシが『杏奈ちゃん』と言った子……辻井杏奈(ツジイ アンナ)は、アタシの唯一無二の親友。

んでもって、アタシの一番の理解者…なんだよね。



「で?授業中ずーっとボーッとしてた理由は昨日のサボりのことと関係あるのかな?」


あ、昨日のこと、言ってないや。


「んー?いやー?えへへ」


「んー?怪しいなぁ〜。まさかまさか……」