「……好き……」


やっと言えたこの二文字。


アタシの頬はまだ、アキラくんの両手に包まれたままで。


まだ、ドキドキ煩くて。


アキラくんは、アタシの目を見つめたまま何も言わないし。


うぅ〜っ……なんか言ってよアキラくん〜〜っ!(泣)


顔があつい。

たぶん、絶対、触れてる頬から熱が伝わってるはず。

ドキドキ煩い。

もしかしたら、顔が近いから……聞こえてるかもしれない。


もう、恥ずかしくて、涙目になってきた。


アキラくん……

なんで何も言わないの?


心臓…はち切れそうだよ……



その時、アタシとアキラくんのオデコがコツン、とくっついた。

余計に近くなった顔に、ドキドキがますます煩くなったアタシの心臓。


アタシは、この体勢に我慢できなくて、アキラくんより先に口を開いた。


「アキ……ラ、くん?」


たぶん今、アタシ……

世界で一番真っ赤な顔してる。


早く答えて?

アキラくんっ―――



「……オレ……」