「アキラくん! アキラくんの行きたい所ってないの??」


アタシの行きたい所ばっかじゃダメだよね!アキラくんの行きたい所とかも行かねばっっ!!


「ん〜?………ま、あるっちゃーあるけど……?」


え?何その言い方

意味深?


なんて思い、首をかしげていると、アキラくんはまた意地悪な…ってゆーか、なんか絶対たくらんでるって感じの顔をしながら言った。


「ミーナには…まだ早いかもよ?」


………は?

『早い』?

早い……早い……まさか?いやいやいや、違うよ。うん。妄想もいい加減にしよう、アタシ。


「ア……アキラくんの行きたい所なら行くよっ?」


………ニヤ


「……んじゃ、来てくれる?」


……あれ?

なに、さっきの“ニヤ”って。なんで“ニヤ”なの。“ニャ”の間違いじゃないのかーい!?(その方が変だけど)


そして、ぐいっ とアタシの腕を引っ張るアキラくん。


うわわわわっ!アキラくんの手がっ!お、大きいっ!(←?)

ド、ドキドキしてんのわかっちゃうよ〜っ!!