あ……アタシ……オモチャに振り回されてたの〜〜!?
ガーン……
なんか……脱力……。
「ははっ☆ゴメンゴメン!」
そう言いながら顔の前に片手を合わせるアキラくん。
ははっ☆じゃないでしょーが、なんて思い、少し拗ねてみると、アキラくんはアタシの顔を覗き込みながら言った。
「……許せよ?」
悪戯な顔で笑うアキラくん。さらにアタシの頭なでながら言ってる。
きゅぅーん……
ってゆーか……その顔、ミラクルやばいっす。
はぅ……ギザカッコヨス……
「………な?」
………な?じゃないでしょーー!ああ!その顔やめてー!
なんか……許したくなっちゃう……じゃん?
「う、うん……」
「よしよし♪いい子だな♪」
「……子供じゃ……ない、もん」
やっぱりアタシの頭をなでなでしてくるアキラくん。しかもはにかんで。
だめだぁ……
その顔されたら、なんか……弱い……な。
………あー…かっこいい…
こんな顔拝めるんなら、もう子供扱いでいいかも〜、とか少し思うけど……やっぱ子供扱いは、やだよ……
アキラくんと同じ位置にいたい
アキラくんと同じ学校通いたい
アキラくんと同じ制服きたい
アキラくんと同じ勉強したい
アタシ……欲張りになってる。
それほど……気持ちが大きくなった証拠かなぁ……


