だって好きなんだもん☆


……でも

本当にアキラくんの背中……広くてあったかいなぁ……


トクン、トクンと聞こえる心臓の音が心地いい。

アタシかアキラくんの音か……よくわかんないけど、ずっとこのままでいたいな―――なんて思ってしまう。


そんなことを考えていたら、アキラくんが口を開いた。


「ミーナ、どこ行きたい?」

「……へ?」


“どこ行きたい?”って……??
ってゆーかこれって、ホントーに学校に行く気配なくない?

大丈夫なの?


なんて思っていると、そのことがわかっているかのようにアキラくんは答えた。

「あー……まあどうせサボるんならどっか行きたいとこあっかなー…とか思ったんだけど、行きたいとこ、ねーの?」


え……それってもしかして…………デート?

アタシ、アキラくんとデートできちゃうの!?


「いっ……行くーーー!!」

「だあーーっ! 耳元で叫ぶなっつーの!!」


「あ ごめん……」


つい夢中になって叫んじゃったよ(汗) あ、本ッ当にわざとじゃないからね!?

……なんて自分(の心の中)で解釈しながらアキラくんの次のことばを待った。