……でも
本当にアキラくんの背中……広くてあったかいなぁ……
トクン、トクンと聞こえる心臓の音が心地いい。
アタシかアキラくんの音か……よくわかんないけど、ずっとこのままでいたいな―――なんて思ってしまう。
そんなことを考えていたら、アキラくんが口を開いた。
「ミーナ、どこ行きたい?」
「……へ?」
“どこ行きたい?”って……??
ってゆーかこれって、ホントーに学校に行く気配なくない?
大丈夫なの?
なんて思っていると、そのことがわかっているかのようにアキラくんは答えた。
「あー……まあどうせサボるんならどっか行きたいとこあっかなー…とか思ったんだけど、行きたいとこ、ねーの?」
え……それってもしかして…………デート?
アタシ、アキラくんとデートできちゃうの!?
「いっ……行くーーー!!」
「だあーーっ! 耳元で叫ぶなっつーの!!」
「あ ごめん……」
つい夢中になって叫んじゃったよ(汗) あ、本ッ当にわざとじゃないからね!?
……なんて自分(の心の中)で解釈しながらアキラくんの次のことばを待った。


