だって好きなんだもん☆


ゴリ先生から逃げるのに必死で気付かなかった……。

アタシ……

今、アキラくんのお腹らへんに抱き付いてる状態だ……。


なっなっ……アタシ……なんて大胆なことをををーーっ!!


「……〜〜っ!!」


ぱっと手を離すアタシ。

途端に体がグラッと倒れそうになった。


「う……っわ」


あ やば

落ちる―――


「ちょっ!おま、あっぶねーだろが!!」

「きゃっ」


また、アキラくんの腰あたりに回った手。
というか、回された。

アタシの手を、アキラくんが掴んで。


「あっ…あああアキラくん!?」


触られることに慣れていない手を握られて

アキラくんの手がおっきくて…温かくて

そこからドキドキが聞こえちゃうんじゃないかなってくらい、ドキドキした。


「ちゃんと掴んでなきゃケガすんだろ。しっかり掴まっとけ。」


また、グイッと体が引き寄せられる。

アタシの両手がアキラくんの腰あたりに回ってて、アキラくんの背中に顔をくっ付けてる状態だった。


―――まるで、彼女が彼氏を後ろから抱き締めてるみたいな………って!
アタシ……何考えてるんだろ///