「大切にするね」

気付けば口にしていた言葉。

これは、自分が欲しかったネックレスだからこんなに嬉しいのかな。 …違う。“アキラくんがくれた物だから”―――


「大袈裟だっつの」

アキラくんはそう言いながら、アタシにデコピンした。

「ふに゙っ
ちょ、痛いじゃ……」


“痛いじゃん”って言い返そうとした時。
アキラくんの異変に気が付いた。


「……真っ赤」

「…うっせぇチビ」


もしかして…照れてる?

アキラくんは前髪を右手で上げながら…そして真っ赤な顔をしながらアタシを睨んだ。

…いや、全然恐くないし。
…むしろ…可愛い?


「……意外…アキラくんでも照れる時あるんだ…」

「あ゙?お前、誰が照れたって?」


アキラくんは、両手でアタシの頬っぺたをつねった。

いや、頬っぺたはやめようよ
一応乙女の顔なんだから

…でも、なんか少しいじけてる(?)アキラくんが…
とてつもなく面白い…面白いすぎるっ!!

とにかくS心に火が点いたアタシは、少しアキラくんをいじってみることにした。


「あはは♪アキラくん真っ赤になってるよ〜?
か・わ・いー…」

「それ以上言ったら今あげたやつ没収な」

「………あ゙ぃ…」


ミーナは本当のドSには敵う筈がなかったのだった。