んんんんんんんんんんん!?
お城!?いや、学園!?学校!!?
あたしの目の前にあったのは、すんごい、大きなお城みたいな所。
後者は、全部つながっていて、真ん中の出っ張ったところには、大きな、トケイと、“SG”と書かれていた標識があった。
「はい?あたし、おじいちゃんちに行きたいんだけど・・・あんた、ここどこよ」
騙されたと思い、あたしは少年を細い目で見る。
「は?てめぇSGに用があるんだろ?SGっていうのは、ここだよ」
少しキレ気味な少年は、あたしの腕を強く握り、大きい門を通り抜ける。
入ると、大きな庭があり、花が咲き、その花たちには、蜂や蝶が飛び通っていた。
その奥には噴水があり、水がたまっているところには、バラが沢山浮かんでいた。
「ここどこよぉ・・・」
頭が真っ白になるあたしをグイグイと引っ張っていく彼。
お城の前に着くと、あたしより遥かに大きい扉を何も戸惑わず開ける少年。
・・・この人、何者?
中に入ると、人も居た。皆個性的な顔をした人達。
・・・この人達は、どういう人なのだろう・・・
カツカツとなっていた少年の足音が止まった。


