見上げた中野は夕日に照らされ、より一層かっこよく見える。 このロマンチックな雰囲気に私の心臓は今にも爆発しそう。 隣にいる大好きな人への気持ちが溢れそうでしょうがなかった。 「な、 中野っ。」 立ち止まる私に中野は不思議そうに振り返る。 「ん?どした?」 いつもは無邪気な笑顔の中野が、今日はやけに大人っぽい。 ゆっくりと深呼吸をして、自分を落ち着かせた。 「あ、あのね?」 .