「そっか!
ならいいんだ。
んじゃーなっ!」
「うん。
ばいばい。」
また離れてく。
広みたいに。
私はその後ろ姿を見つめることしか出来ないの?
「へー。
えーちゃん、中野君が原因で落ち込んでたんだぁ。」
振り返ると、さっきの友達が腕組みしてる。
「あ・・・えっと。」
ここは否定すべき?
それとも謝るべき?
オロオロしていると、
友達は、ずかずかと近寄り、私を睨んだ。
『所詮、広に対する気持ちはそんなもんなんだ。』
そう言われているようで。
とても怖くなった。
「何で言ってくれなかったの?」
え?
その言葉に顔を上げる。
「いつでも相談しなよ!
あたし達、友達でしょ?」
その言葉に感動した私は
大きい声で
『うん!』
と、答えた。
ーーーーーー・・・
教室に着いた私達はバックを席の横に置き、話し出した。
「はよ〜。」
「あ、広だ。」
友達の声に反応はするけど、
前のようにドキドキは減った。
「加藤、おはよ。」
席が近い私に挨拶する広。
.

