「ねぇねぇ、
種田さんと秋山君が
付き合ってるってホント?」

昼休み、のほほんと
空を見上げていたときのことだった。

決して大きな声ではなかったが、
クラスの人の視線は一気に私へ
集まった。

モチロン、
拓哉と香帆も。


「…まぁね。」

それと同時に
拓哉のことを睨みつけた。

そのときー…


ーーガラッ

「おぉ!!
種田の彼氏のお出ましだっ」

クラスで目立つ男子が叫んだ。

そこには
本当に秋山がいた。

「ちっ違うっ」

ちょっと、
なんか私が
みんなに言ったみたいじゃん!!


「違うのっー…本当にっ」

秋山は何も言わず私のもとへと
近づいてくる。