「幸穂さん私帰りますね。
ごめんなさい、一緒に待っててあげられなくて…。」
「うん。
気にしないで。
またね。」
「はい。お休みなさい。」
「うん。お休み。」
「幸穂俺ももう帰るな。一緒にいてやりたいけど…
風邪ひくなよ。
具合大丈夫か?
帰ったらゆっくり休めよ。」
「うん。
気にしないで。
体調は…大丈夫だよ。」
「そっか。無理すんなよ。……またな。お休み。」
「うん。ありがとう。……お休み。」
みんな帰ってしまい独りぼっちになった。
でも先生がいてくれる。
「幸穂」
「…先生。」
「寒くないか?」
「はい…寒いです。」「俺のでよかったらこれ着ろ。」
そう言って先生は着ていたコートを私に羽織ってくれた。


