先生と私。

それから毎日先生はおみまいにきてくれた。


こんなにも優しくしてくれた。
こんなにいい先生は塚越先生が初めて。嬉しくて涙があふれた。


5日後無事退院。
幸穂はすっかり元気になった。
学校があったけどお母さんがもう1日休みなさいと言ったから休むことにした。

次の日。久しぶりの学校。
駅のホームにはいつものように美樹と遼助が待っていてくれた。
美樹は幸穂に気づき「幸穂さ~ん」といって泣きながら抱きついてくれた。
遼助は微笑んでくれた。
「幸穂さん大丈夫ですか」
「ありがとう。もう大丈夫だよ。」
「幸穂さんがいなくて寂しかったです。」
「ごめんね。」
「あの、おみまいに行けなくてごめんなさい。」
「ううん気にしないで。」