模擬店につくとたくさんの人でいっぱいだった。
どこも長蛇の列ができている。
「うっわ~すっげぇ人。これじゃいつ食えるかわかんねぇな。日が暮れちまうよ。」
「そうだね…」
「俺買ってくるよ。
券貸して。」
「えっ…でも…いいの?」
「当たり前だろ。
早よ券貸しぃ。」
「うん、ありがとう。」
「ここで待ってろよ。」
「うん。」
「あっ…そこ日あたるし暑いやろ…熱射病なったらあかんから日陰入って待っとき。」
「うん。」
相変わらず和也は優しいな。
別れても付き合っていたころと同じように優しく接してくれる。


